問い

投資の「リスク」は「危険」のこと?
図解
ここでいうリスクは、結果のばらつきの大きさ

投資のリスクは、「損をするかどうか」だけでは捉えられない。ここでは、投資の結果であるリターンのばらつきの大きさを指す。リターンとは、投資の結果としての増減のこと。1年後の結果が −1%から +1%の間に収まると想定するなら、リスクは小さい。−30%から +30%まで散らばると想定するなら、リスクは大きい(説明用の仮定)。リスクとは、結果の幅のことだ。
図解
ばらつきが大きいと、大きく増えることも、大きく減ることもある

リスクが大きいとは、損が決まっているという意味ではない。大きく増える年もあれば、大きく減る年もある、ということだ。投資先Bの年ごとの結果が −10%から +25%まで散らばるなら、−10%になった年の初めに100万円を投じていれば、その年末には90万円になる(説明用の仮定)。年の初めより減ることと、投じた元本を下回ることは別で、運用しているお金が投じた元本を下回ることを元本割れと呼ぶ。ばらつきが大きいほど、上にも下にも大きく振れる。
図解
見込めるリターンと、ばらつきを一緒に確かめる

高いリターンを見込める投資には、大きなばらつきが伴うことが多い。お金を出す側が、ばらつきの大きさに見合う見返りを求めるからだ。ただし、ばらつきが大きいだけで、高いリターンを見込めるとは限らない。見込んだリターンと、実際に得られる結果も違う。だから、こう問う。高いリターンの根拠と、損失が出る可能性は説明されているか。見込めるリターンと、結果のばらつきを一緒に確かめる。
図解
受け入れられる「幅」を、先に決める

投資先を見る前に、3つの問いを立てる。このお金は、いつ使うお金か。どこまで減っても、生活に困らないか。減った年があっても、続けられるか。同じ金額なら、減ったときの痛みは、増えた喜びより大きく感じやすい。先に自分が受け入れられる幅を決めておくと、投資先のばらつきの大きさと照らし合わせられる。どれを選ぶかは、その幅と、期間と、目的で変わる。
具体例
投資先AとBの過去5年(説明用の仮定)
投資先Aの年ごとの結果は、+2%、+1%、+3%、+2%、+2%。年ごとのリターンを足して5で割った平均は +2%で、どの年も +1%から +3%の間に収まった。投資先Bは、+15%、−10%、+25%、−5%、+5%。同じ計算の平均は +6%と高いが、−10%の年も −5%の年もあった。平均だけを見ればBが高い。年ごとの結果を見れば、Bは大きく振れる。この5年間の範囲に、今後の結果も収まるとは限らない。どちらが合うかは、そのお金をいつ使うか、減った年に続けられるかで変わる。
クイズ

ある投資先について「リスクが大きい」と説明を受けました(説明用の仮定)。この説明の受け止め方として正しいのは?
ひとことで言うと
投資のリスクとは、リターンのばらつきの大きさ。ばらつきが大きいほど、大きく増えることも、大きく減ることもある。
