問い

物価が上がると、お金の「価値」はどうなる?
前提:需要と供給
図解
物価とは、たくさんの値段をまとめて見たもの

物価とは、さまざまな物やサービスの値段をまとめて見たもの。卵の値段が上がれば物価にも少し影響するが、卵1つで物価は決まらない。多くの値段が全体として上がり続ける状態をインフレ、全体として下がり続ける状態をデフレと呼ぶ。物価の物差しは消費者物価指数で、国が毎月まとめている。
図解
物価が上がると、同じお金で買える量が減る

お金の価値とは、そのお金で何がどれだけ買えるか、ということ。物価が上がると、同じ1万円で買える量は減る。物価が2倍になれば、買える量は半分(説明用の仮定)。財布の中身が同じでも、お金の価値は下がっている。これが、物価が上がるときに起きていること。
図解
デフレは逆。でも「安くなってうれしい」だけではない

デフレは物価が下がり続けること。同じお金で買える量は増える。ただ、待てばもっと安くなると思う人が増えると、買い控えが起きやすい。買い控えで売上が減ると、給料が減ったり、仕事が減ったりすることがある。すると、また買い控えが起きやすい。この連鎖が長く続くと、安くなったことを喜べない状態になる。
図解
物価を押し上げる、代表的な2つの要因

物価を押し上げる代表的な要因は2つ。1つは、買いたい量が全体として増え、供給が追いつかないこと。もう1つは、作る費用が上がったり、供給できる量が減ったりすること。原材料やエネルギー、賃金がそれだ。店はこれらを見て値段を決める。どちらの要因が働いているかで、同じ値上がりでも意味が変わる。
具体例
2023年の物価の上がり方
2023年の消費者物価(生鮮食品を除く総合)は、前年より3.1%上がった。1982年以来、41年ぶりの伸びだった。それまでに上がった輸入原材料などの費用を、食品や日用品の値段に反映する動きが続いた形だ。この指数で測ると、同じ金額で買える量は約3%減った計算になる。実際の影響は、何を買うかによって異なる。
クイズ

去年、同じ買い物で月10万円だった生活費が、今年は物価が3%上がって10万3千円になったとします(説明用の仮定)。手元のお金の価値について、正しいのは?
ひとことで言うと
インフレとは、多くの物やサービスの値段が全体として上がり続けること。同じお金で買える量が減る、つまりお金の価値が下がる。
