問い

AIは、どうやって質問への答えを文章にしている?
図解
入力の文脈から、続きを予測して文章を作る

ここでは、対話型の生成AIで文章を作る、大規模言語モデルの基本を扱う。入力された質問と文脈をもとに、続く文字や言葉の小さな単位を一つずつ予測し、つなげて文章にしている。予測の仕組みは、事前に大量の文章から作られている。
図解
小さな単位ごとに、出やすい続きを選ぶ

予測の単位は、文字や言葉の一部などの小さなかたまりだ。「今日は雨が」の続きには「降っ」「多い」などが候補になる(例)。候補ごとの出やすさをもとに一つを選び、付け足した文からまた次を予測する。この出やすさは、内容が事実である確率とは違う。
図解
予測の仕組みは、事前の学習で作られる

予測の仕組みは、事前に大量の文章から作られる。文章の続きを当てる練習を膨大に繰り返し、当たるように内部の数値を調整する。これが学習だ。通常、回答を作る間は、学習で調整した内部の数値を変えずに使う。学習に使った文章の範囲と傾向が、答えの土台になる。
図解
回答のときは、入力した文脈を使って予測する

回答のときに使うのは、学習済みの予測の仕組みと、その場の入力だ。質問のほか、貼り付けた資料やそれまでのやり取りも文脈として予測に使われる。同じ質問でも文脈が違えば答えは変わる。入力が後の学習に使われるかは、この計算とは別で、サービスの設定や契約で決まる。
具体例
2024年度・日本の個人の生成AI利用
総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年7月)によると、日本で生成AIを「使っている(過去使ったことがある)」個人は、2024年度調査で26.7%。前年度の9.1%から増え、20代では44.7%だった。同じ調査で「非常にリスクだと感じる」との回答が多かった項目の一つが、質問に対するAIの回答が事実でない可能性だ。自然な文章でも、内容が事実とは限らない。確かめ方は次のテーマで扱う。
クイズ

ミナト食品の若手社員が、対話型の生成AI(文章を生成する大規模言語モデル)に「新商品の企画書の書き出しを作って」と入力した(例)。文章を生成する部分では、答えはどう作られる?
ひとことで言うと
文章を生成する大規模言語モデルは、学習で得た仕組みを使い、入力の文脈に沿って小さな単位を順に生成する。自然な文章を作れることと、内容が事実であることは別だ。
