←学ぶへ粗利と営業利益

問い

粗利と営業利益の違い、説明できますか?

前提:売上・費用・利益

図解

費用を2つに分けると、利益に名前が付く

売上300万円から売上原価90万円を引いた粗利210万円、そこから販管費150万円を引いた営業利益60万円を、階段の形で示した図

利益は売上から費用を引いた残り。その費用を2つに分ける。売上原価は、売れた商品の仕入れや製造、サービスの提供にかかった原価。この例では、売った飲み物や料理に使った材料費を売上原価とする。人件費・家賃・光熱費・広告は、販管費(販売費及び一般管理費)として扱う。売上から売上原価を引いた残りが粗利(売上総利益)、粗利から販管費を引いた残りが営業利益だ(説明用の仮定:300 − 90 = 210、210 − 150 = 60)。

図解

粗利は、売上原価を引いた段階の利益

売値500円のコーヒー1杯の材料費が150円なら粗利は350円で、粗利率は70パーセントになることを示した図

粗利は、売上から売上原価を引いた段階の利益。1杯500円のコーヒーの材料費が150円なら、この1杯の粗利は350円。売上高(この例では売値)に対する粗利の割合が粗利率で、この1杯なら70%(説明用の仮定)。この1杯の粗利率は、売値と材料費によって変わる。粗利の段階では、販管費をまだ引いていない。

図解

営業利益は、販管費も引いた段階の利益

粗利210万円から人件費80万円・家賃40万円・光熱費その他30万円の販管費150万円を引き、営業利益60万円が残ることを示した図

同じ1か月の数字から、費用を順に引く。売上から売上原価を引いて粗利、粗利から販管費を引いて営業利益。カフェ・ミドリなら、粗利210万円から人件費80万円・家賃40万円・光熱費その他30万円を引いて、営業利益60万円(説明用の仮定)。営業利益は販管費まで引いた段階の利益で、本業の成績を見るときに使う。

図解

どの段階で減ったかで、確認する場所が分かる

粗利の金額や粗利率が下がった場合は売値や材料費を、粗利は増えたのに営業利益が減った場合は販管費を確かめる、と左右で確認する場所を分けた図

粗利と営業利益を分けて見ると、利益がどの段階で減ったかが分かり、確認する場所が決まる。粗利の金額や粗利率が下がっているなら、売値・材料費・売れたメニューの構成を確かめる。粗利は増えたのに営業利益が減ったなら、販管費の増加額と、その増加が売上や粗利にどれだけつながったかを確かめる。数字が教えるのは確認する場所までで、打ち手はその先で調べて決める。会社を比べるときも、どの段階の利益かを先に確かめる。

具体例

カフェ・ミドリの春の1か月(架空の店・説明用の仮定)

デザートとチラシで売上が300万円から360万円に増えた春の月。売上原価は、デザートの材料費が加わって90万円から120万円に増えた。粗利は210万円から240万円に増えたが、粗利率は70%から約67%に下がった。販管費は150万円から200万円へ。アルバイトの給料が20万円、チラシが30万円増えたからだ。営業利益は60万円から40万円へ。粗利の増加30万円より販管費の増加50万円が大きかったため、営業利益は20万円減った。次に確かめるのは、増やした広告や人手が売上や粗利にどれだけつながったか、そして粗利率が下がった理由だ。

クイズ

前月より粗利は増えたのに、営業利益は減りました(説明用の仮定)。数字から確実に言えることは?

ひとことで言うと

粗利とは売上から売上原価を引いた残り、営業利益とは粗利から販管費を引いた残り。どの費用を引いた段階かで、利益の名前が変わる。

会計・ファイナンス

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