問い

客が1人増えたとき、増える費用と増えない費用は?
図解
客が1人増えると増える費用と、増えない費用

カフェ・ミドリに客が1人増えたとする。増えるのは、その1杯や1皿に使う材料費で、増加額は1人あたり300円(説明用の仮定)。家賃・人件費・光熱費の総額は、この例では増えない。売る量に応じて総額が変わる費用が変動費。一定の期間・営業規模の範囲では、売る量が変わっても総額が変わらない費用が固定費だ。客単価は客1人あたりの平均購入金額で、この店では1,000円。1人増えると、売上は1,000円増え、費用は300円増える。
図解
1か月で見ると、変動費90万円・固定費150万円

1か月にすると、客3,000人、客単価1,000円で売上300万円(説明用の仮定)。変動費は材料費90万円で、1人300円の3,000人分。固定費は人件費80万円、家賃40万円、光熱費・その他30万円の150万円。この例では、月のシフトや店舗を変えず、人件費・家賃・光熱費その他は一定とし、客数に応じて増減する費用は材料費だけとして考える。人件費は、決まった給料を固定費、忙しさに応じたアルバイト代を変動費と分けることもある。売上から費用240万円を引いた残りの利益は60万円。
図解
客が減っても、固定費は減らない

客が3,000人から2,000人に減った月を考える(説明用の仮定)。売上は200万円、変動費は60万円に減る。だが固定費の総額150万円は変わらない。費用の合計は210万円で、利益は10万円の赤字。売上は3分の2になっただけなのに、利益は消える。この店の条件では、固定費が客数と一緒に減らないからだ。
図解
固定費は「一定の範囲では」変わらない費用

固定費は「永遠に変わらない費用」ではない。今の人員や設備で対応できなくなり、人を増やしたり広い店へ移ったりすると、固定費が増えることがある。固定費とは、一定の期間・営業規模の範囲では、売る量が変わっても総額が変わらない費用のこと。範囲が変わりそうなときは、どの固定費が一段上がるかを先に確かめる。
具体例
カフェ・ミドリの雨の月と晴れの月(架空の店・説明用の仮定)
客単価1,000円、1人あたりの材料費300円、月の固定費150万円は変わらないとする。雨が続いた月、客は3,000人から2,400人に減った。売上は240万円、変動費は72万円。固定費は150万円のままで、利益は18万円。客が2割減っただけで、利益は60万円から7割減った。反対に、晴れて客が3,300人に増えた月は、売上330万円、変動費99万円、固定費150万円で、利益は81万円。客が1割増えると、利益は35%増えた。この条件では、固定費の総額が変わらないため、客数の変化率より利益の変化率が大きくなる。
クイズ

カフェ・ミドリの月の客数が、3,000人から2,700人に減りました。客単価、1人あたりの材料費、月の固定費は変わらないとします(説明用の仮定)。利益の減り方として正しいのは?
ひとことで言うと
変動費は、売る量に応じて総額が変わる費用。固定費は、一定の期間・営業規模の範囲では、売る量が変わっても総額が変わらない費用。
